EVENT
ITEM
- 2021.04.21
- トキノタネTOKINOTANE
TOKINOHAの若手職人育成の過程を【トキノタネ】としてブランド化するプロジェクト。
陶芸家を目指す若手を増やしたい、陶芸家として独り立ちさせたい、そんな想いから生まれた形です。
<きっかけ>
土練り三年、ロクロ十年。古くから言われている陶芸の修行年数です。陶芸に限らずひとつの技術を習得するためには長い時間がかかります。修練の過程で作られたうつわは行き場がなく、努力すればするほど物理的にも蓄積していくという現実があります。しかしそのぎこちない器のなかには、未完成ながらそこにしかない魅力もあります。希望が詰まった「種」のような器と、それを作りだす若手のエネルギーを、良い形で昇華できないかと考えていました。
<プロジェクト概要>
そこで、「トキノハ」になる前の小さな「タネ」から生まれるうつわを【トキノタネ】としてブランディングする構想が生まれました。若手職人が作る、すこしぎこちなくて愛らしい器を、種子をイメージしたオリジナルのお菓子と合わせ、パッケージ化。『商品』としてお客様の目に触れる場を作ることで、作り手としてより高い意識を持つきっかけを創出できればと考えています。そして、生まれた売上の一部は若手の作り手に還元する。職人を志す人が減っているいま、その循環は人を育てる大きな活力となります。
<むすびに>
トキノタネは、TOKINOHAの若手職人の育成の過程をブランディングするプロジェクト。しかし若手職人を育成することは、ものづくり業界全体にとって必要不可欠です。豊かな手仕事を未来に繋いでいくため、そして職人のタネたちを大切に育てていくため、あらゆる業界全体で考えていかなければいけない問題です。【トキノタネ】は、未来を明るくする方法のひとつとして発信していければと考えています。